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音階練習は音楽の「でる単」〜音階を練習する意味1/2

レッスンでは必ずと言っていいほど音階練習が練習メニューに入っています。 カール・フレッシュの「Scale System」や小野アンナの「ヴァイオリン音階教本」を使ってレッスンを受けた方も多いかと思います。

あまりにも誤解が多いようですが、音階を練習したからと言ってすぐに上達するわけではありませんし、音階だけが基礎練習ではありません。音階は初見能力や、音程や音色を確実にするのに有用なのであって、テクニック自体は別の練習が必要です。また、音階は曲と併用することで効果を上げるものです。

音階は何のために練習するのでしょうか?「パターン練習」と考えるとすっきりすると思います。多くの曲は、音の動きにパターンがあります。そのため、よく出るパターンを取り出して練習することで、初めて弾く曲でも手早く弾けるようにしたり、音程のヒット率を高めたりできます。

要するに音楽における「でる単(試験にでる英単語)」のようなものです。あくまでも、頻度の高いものの抜粋・ダイジェストであることは意識しておくべきです。

よく出てくるパターンというのはヴァイオリンの場合、大雑把に下記のようなものです。

  • 音階
  • 分散和音(アルペジオ)
  • 半音階
  • 3度の和音
  • 6度の和音
  • 8度(オクターブ)の和音
  • 10度の和音
  • フラジオレット

これらを全ての調で予め習得しておくことで、曲を素早く正確に弾けるようになるという考え方が音階練習です。まさに英文と単語集の関係と同じと言えます。よく出るパターンをうまくまとめた楽譜が、カール・フレッシュであったり小野アンナであったりするのです。

音階を練習する意味、練習方法の参考になれば幸いです。音階を練習する際に注意すべき点は次回お話することにします。

Carl Flesch "Scale System" Carl Fischer Music Dist
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