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弦は押さえず、叩く:速弾きを効率よく練習する6/8

弦は押さえず、叩く:速弾きを効率よく練習する6 ヴァイオリンがわかる!

左手の力の入れ具合を「左手だけで、音が出るくらいしっかり押さえて」と書いてある書籍もあります。速いパッセージに限った話ではないのですが、左手の力の具合が「しっかり押さえて」は半分正しく、半分誤っているように思います。

チェリストのカザルスは左手だけでバッハの無伴奏チェロ組曲が弾けるように指導した、と言われます。わたしはチェロのことはほとんど分かりませんが、ある程度事実なのだろうとは思います。ここから、「しっかり押さえて」と指導されるようになったのかもしれません。

しかし、「しっかり押さえる」と言うより、むしろ、「弦を叩く」と言った方が適切と思います。この奏法の目的は、音をはっきりと出すところにあり、弦を左指で叩くようにすると、音がはっきりします。音をはっきりと発音するには、弓の技術だけではなく、左手の要素もあるのです。

弦を叩くときに、力はほとんど必要ではありません。テニスなどと同じく、力を抜いた方が無駄なくエネルギーを使うことができます。さらに、特に速いパッセージの場合は、弦の表面を叩く程度で充分で、指板まで押さえ込む必要はありません。

速いパッセージをはっきり弾きなさいと言われたり、はっきり弾きたいとお思いのときは、ぜひお試し下さい。

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