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音のつながり〜音を音楽にするには7

音楽は単独の音では成立せず、多くの音の組み合わせで成り立っています。音同士の結びつきも、密なものだったり、離れたものだったりの組み合わせです。これは、言葉が多くの音素で成り立っているのに似ています。音素がスムーズにつながって自然な言葉になります。

「ロボットの声」のような合成音による言葉が不自然に感じるのは、音素のつながり方が適切ではないためと考えられます。音楽の演奏も音のつながり方が適切でなければ、「ロボットの声」のような音楽になってしまいます。

音をつなげることを意識するケースとして、ヴァイオリンの場合最も多いのがスラーでしょう。スラーは「音同士を滑らかにつなぐ」意味ですが、ともすればただ単に「ひと弓の間に複数の音を入れる」とことになってしまいがちです(これ自体はボーイングスラーと言いますが)。

テクニック的にはスラーでつながっている音のうち最後の方の音が、弓が足らなくなり音量が減少してしまうことが多々あります。こういう場合は、スラーの最後の方でどんな表情に変わっていくかの意識があると、問題の解決がしやすくなります。多くの場合は、スラーでつながっている音符のうち、最後の方が話したいことが多く詰まっていると考えて良いかと思います。

もちろん、デタッシェの場合も「進むべき先がどこなのか」を意識すると、フレーズとしてつながりやすくなりますし、ヴィブラートもそれに従ってかけるべきでしょう。

「ロボットの歌」と「人間の歌」の違いは、音楽の表情がどのように変化していくかの意識を持つことができることかと思います。それにより音のつながりも、音量の変化も、音色も、音程も適切な加減が変わってきます。大変に漠然としていますが、「フレーズが示す音楽の方向性」を見ようとすると、音が音楽になるかと思います。

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