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音程感〜音を音楽にするには6

リズムが「メトロノームに合っていればOK」というものではないのと同様に、音程も「チューニングメーターに合っていればOK」というものではありません。けれども、一般的なチューニングメーターと違う音程と言うことでよくネット上の掲示板で論争になる、平均律・純正律の議論は不毛な議論と感じます。

音律がどうこうということではなく、その時々の音楽に沿った音程が望ましいと言えます。「音程が悪いピアニストがいる」と揶揄されるように、音程感は絶対的な周波数ではなく、次の音へ向かおうとする心理的なエネルギー量なのだろうかと感じます(なかなかうまく表現しがたいことですが)。

有名なのは導音の意識で、実際に若干高めの音程でと指摘されることがありますし、和音の多い曲では測定値とは違う音程で弾く必要がよくあります。

音程についてよく難しい議論が交わされることがありますし、「どの音を何セント上げて」といった理論はわたしにもよく分かりません。けれども、必要なのは「心地よい音程」、「次の音を連れてくるような音程」ひいては、「音楽的な音程」なのだろうと思います。

そのためには、音程を高い低いと捉えるのではなく、明るい・暗いと捉えるのが望ましいと思っています。その意味で、音程は音色であるし、表情とも言えます。そして、オクターブや10度など音程が大きく跳躍する場合は、跳躍のためのエネルギーが必要と考えるのも適切な音程感と思います。音程もリズムと不可分な、気持ちの膨らみ、エネルギーの膨らみと捉えてみてはと思います。

声楽の音程感がわたしは良いと思っています。ヴァイオリンでも歌として最も気持ちの伝わる音程で歌うのが望ましいと考えます。

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