ヴァイオリンは耳の近くで鳴ることもあり、演奏者が聴く音と客観的に聴く音とが違って聞こえます。自分の声が、自分で聞こえる声と客観的に聴く声と全く違っているような感じです。そのため演奏者自身がうまく弾いているつもりが、客観的には全然上手く聞こえていない場合があります。そのことを認識するためには録音機を利用するのが効率的です。
使い方は、とにかく自分の演奏を録音して聴くだけで充分です。自分の練習を最初から最後まで録るのではなく、短い曲なら1曲弾くごとに、長い曲なら途中で区切ります。その都度聞き返して、現状を把握するのが効率的です。例えるなら、鏡を見るような感覚で自分がどういう音を出しているかを常に把握しておくのが望ましいと言えます。
録音機自体は、もちろん高額な良いものを使った方が実際の音に近づきますが、パソコンや携帯電話に内蔵されている録音機能で当面は構いません。音質は良くありませんが、これで充分現実を把握することができます。
もし、これから購入なさるのであればコンパクトで高音質なICレコーダーを推奨します。