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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。今回も8コマ+9コマと大変多くの方にお越し頂きました。お越し頂いた皆様有難うございました。
今回も様々なお悩みを伺った。
ツイッターにも少し書いたことなのだが、うまく弾けるようになるには様々な技術が有機的結合する必要がある。個々の技術ができているだけではダメで、それが全体としてバランスが取れていてはじめて良い演奏になるもの。どこかの段階で全体のバランスを俯瞰し調整する必要があるものだ。
わたし自身の経験として、ある時(中学生の時だったと思う)これまで習った曲を全部練習し直してみようと思い立って片っ端から弾き直してみたら、演奏に必要とされるバランスが何となく理解できたのか全体的に一段上達したように思えた。
「習った曲を全て弾けるように」は才能教育のやり方でもあるし、2014年まで習っていた先生は新しい曲もやりつつ10年単位で同じ曲を繰り返し繰り返しご指導を頂いた。
上達の秘訣のひとつはそこだろう。熟成期間も設けつつ視点は変えつつ何度も何度も同じ曲を磨き上げること。無為に長時間の練習をするべきではないし、忙しい現代的でもないだろう。最上の絵画はフェルメールだとも思うが、それは一枚の絵にかけた時間の違いだろうとも思う(フェルメールは一枚の製作に大変に時間をかけたとされる)。