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16/6/8 クレーメル&ドゥバルグを聴いた

クレーメル&ドゥバルグを聴いた

直前まで予定が流動的であるし、レッスンと重なる事も多く、コンサートを聴く事は少ない。今回はうまい具合に休みのタイミングに当たり、とても魅力的な内容でもあったので直前になってコンサートのチケットを取った。

火曜日夜にギドン・クレーメル&リュカ・ドゥバルグ デュオリサイタルを聴きにサントリーホールへ。レッスンにお越しの何人かの方から「わたし聴きに行きます」とお伺いしていたコンサート。ラヴェルのヴァイオリンソナタ、イザイの無伴奏の5番、フランクのヴァイオリンソナタと耳になじんだプログラム。クレーメルは前衛的な曲を取り上げたプログラムも多いのだが、今回のプログラムは「普通の曲」でクレーメルの年齢を考えても今後はもう無い最後の機会かもとも思った。

直前の予約でS席が取れずA席2階の中央奥まった席だったが、ステージから遠い席でもアマティは響き渡っていた。

クレーメルについては存命中の最高のヴァイオリニストのひとりで、そして比較する対象の無い孤高の存在で、それ以上書く事も無いだろう。独特の弾き方から「これぞヴァイオリンの音」「これぞ弦楽器の響き」と思える美音を出してボーイングもフィンガリングも最上のテクニックだが、上手い下手を通り越してテクニックを感じさせず、演奏者から離れて音楽が浮かび上がっていた。年齢による衰えも全然感じなかったし、そんなことを気にさせない音楽世界が広がっていたのだから、これぞ音楽であり演奏家であり魔法使い(^^)。

リュカ・ドゥバルグというピアニストは知らなかったが、このピアノがまた素敵で。「名手が才能を発掘して連れてきた若手」と言うと聴いてがっかりする事も少なくない。だがこの人は、クレーメルと同じくらい音楽が演奏者から離れて音楽が浮かび上がった。また音も、にゅーと伸びるような音を出したり、時には管楽器を思わせるようなピアノ離れした音を出したり、こんなピアノの音は聴いた事がなかった。ピアノの音は自分には痛く感じる事があるがこの人の音はすっとしみこんだ。ラヴェルの「夜のガスパール」を弾き、難曲の困難さを全然感じさせず歌心や景色を感じさせる演奏だった。「驚くべき才能」とはこういう人の事を言うのだなと。

でも、「おじぎ」などのステージマナーが初々しくて。よくあるステージマナーが「誰のために何のためにやっているのだ?」と下らなく感じるほど演奏が素晴らしかった。各曲とも楽章毎の間合い(咳をするための休み時間?この間合いが長いのは好きではない)もほとんど無く現実に引き戻される事が少なかった。形式よりも実体が存在するコンサートに心地よさを感じた。

面白く音楽世界に連れて行ってもらえました。とーっても、おいしい演奏でした(^^)。

 



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