ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

普通の方への観光案内

8月1日は10月分の予約開始日。既に大変多くのご予約を頂き有難うございました。2ヶ月〜3ヶ月先の予定を立てて頂いて有難うございます。また、木曜日は東京にてレッスン7コマ。今週も大変多くの方にお越し頂き有難うございました。

今日の日記は長いです。すみません。

このサイトや拙著「まるごとヴァイオリンの本」、あるいはうちのレッスンは専門家や特別な方にではなく、意識的に普通の方に対してヴァイオリンを楽しんで頂くために情報を発信している。それはゼンリンの地図ではなく、研究書や論文でもなく、観光案内のようなもの。

楽しむ事の意味もかつてとは違ってきているだろう。世界は一層平和で無くなりつつあるし、日本海に頻繁にミサイルが飛んで来ている現実。特殊な事例とは思いたいが同級生にだって親にだって油断はできない。街中にはドラッグ中毒者の車が走っている。もちろん身近なレベルでも、怪我や病気、経済事情の変化など明日にはヴァイオリンなんて弾いてられない状況が来る可能性に満ちている。

7月はわたしの周りでも、嫁さんの祖父が亡くなったり、レッスンにお越し頂いている方やわたしの知人が病気になってしまわれたりなど無常を感じさせる事が多かった。いろいろ考えさせられた7月だった。

もし明日終わりが来るとしたら何をして差し上げたら後悔しないで済むのか。結局のところ大したことができるわけではなく、一歩先にお連れする以上の事はできないだろう。

どのレベルでも満足が行くという事は無いのだが、貧弱な音でしか弾けなかったり弾きたい曲に取り組む事すら出来ずに終わったら残念な事で、少しずつでも観光名所を体験できるだけの知識やスキルをお伝えできればと思う。例えるなら、金閣寺と清水寺を巡っても京都を知ったことにはならない(それどころか3代前、100年前から程度では京都人とは言えないと聞きます)。でも清水寺に行きたいと思うのなら、まずは出かけて巡ってみるのはプラスになることだろう。真髄に気付く事ができなくとも一度行けば多くの情報が目に留まるし、もちろん、2度目3度目を巡ればより深く知る事ができる。

ゆっくりレッスンをしているように見えるかもしれないが、なるべく早い段階で観光名所を巡る事が出来るようにかなり急いで進めているつもり。大量の課題におつきあい頂ければと思います。

今月もどうぞよろしくお願い致します。



 

弓を買いました(^^)

弓を購入しました(^^)。またかと呆れ顔が目に浮かぶようだ。レッスンにお越し頂いている女性陣の視線が痛いようにも思える今日この頃。「たくさん持っているでしょ。1本買ったら2本売ってきなさい」と言われそう。

以下言い訳です。

今回の弓は自分的には意味が大きく非常に嬉しい。わたしはオールド楽器が好みだが、それはそれとして優れた新作楽器を探していた。ヴァイオリン本体は4年ほど前に見つかってかなり満足しているが(弦楽器専門店シャコンヌさんの「新作シャコンヌ」シリーズの鳴りの良い個体)、新作弓が見つかっていなかった。

「新作でオールドに匹敵する優れたものを」は夢であるし、仕事の都合上、存命作家による弓を求めていた。レッスンで楽器をご利用になる方にはフェティークをお使い頂く事が多いが、オールド弓に比べ力不足で、しかもフェティークの価格高騰で気軽にお使い頂きにくくなってきた(弓は折れたら終わりなので責任の範囲も考えてお貸ししている)。必要な場合はオールド弓も弾いて頂くが、うちのオールド弓は極端に軽いか重いもので、かつうまく鳴るポイントが狭い。性能の良いもので普通に使って頂けるもの、また、特別な事情に限るが時には貸し出しも可能なものを求めていた。

ギヨーム、トマショー、シェーファー、中国のマ・ロンディ、フランス在住の日本人の笹野さんなど新作の有名どころは片っ端から試していて、とても良いものに出会った事もあったがご縁はなかった。

この7月の文京楽器さんのフェアでも片っ端から試している中で、アルシェ(文京楽器さんの弓のブランド)の中に極めて優れたものが見つかった。その後2度ほど弾かせてもらって、弓の特性、音色、重量、重量バランス、価格、それからサイトのネタとして利用範囲の広さ(^^;など条件が揃っていたので、購入する事にした。

金べっ甲のトルテモデル。大瀬国隆氏製作のもの

光りにかざすと木目が透き通るように見える。見た目の上でも良い材

べっ甲でフロッグが作られ、金具は金でできています

アンダースライドなしのトルテモデルで自分の好みとバッチリ適合する。後期トルテのスタイルの雰囲気の良い弓。

重量は60gで標準的。スティックはとても強く硬い弓とも言えるが、スティックがよく振動するためか素直に音が出るし弦をよく掴んでくれる。癖も少なく弾きやすい。金べっ甲特有の華やかな音で、その一方、低音も太い音で楽器をよく鳴らす。楽器を鳴らす能力や音の太さはオールド弓と比べても遜色ない(もちろんオールド弓と味わいは違う)。

今年購入した弓は3本目となる。儲けてお金が余って手当たり次第に買いまくっているんだねと思う方もいるだろう。でもそれは違う。良い弓は年代にも値段にもよらず希少で、ブランドや値段が品質を保証するわけではない。足と手を使って数年に一度見つかるかどうかのものが購入対象になり、次は無いので条件が揃っていれば見つけた時に買っておく。それが今年は重なっただけの事(消費税増税の事もあったし)。

新作でしかも国産でこれだけの能力の弓が見つかったのは意義深い事で非常に嬉しい(^^)。しばらくは自分で徹底的に弾いて癖や特性を把握するが、その後は多くの方に使って頂けるかと思う。



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