ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

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自分には扱えなかった楽器

水曜日と木曜日は東京にてレッスン。8コマ+9コマと大変多くの方にお越し頂きました。雪が降るかもという予報で、とても寒い中お越し頂いた皆様有難うございました。水曜日はイタズラ予約が入っていて、時々iPadを見ながらの集中力の欠けたレッスンになってしまいました。お越し頂いた皆様には申し訳なかったですが、安全にレッスンを受けて頂けるためですのでご容赦下さい。何事もなくて良かったです。

今回はたまたま楽器の話が多く出た。「ストラディヴァリはどんな音なのか?」「良い楽器とは?」と言うような内容。実際のところ適切な答は無いものと思っている。これまで多くのストラディヴァリを弾いたが、それぞれ全然違うし、「良い楽器」も観点がひとによって違うだろう。

楽器を評価するためには楽器を鳴らす演奏の技術が必要とされる。レーシングカーを40km/hで走らせても評価できず、400km/hと言わないまでも200km/hくらいで走らせないと何も分からないことだろう。わたしだってそれぞれの楽器の性能を100%引き出せてはいなかったはず。音色の上品か下品かもストラドでも楽器によって全然違うし、調整を変えるとがらっと音が変わる。名品に共通することがあるとすれば、音量が出ることと、音が広がること、低音が多く出ることだろうか。でも、個体差があまりにも大きい。

ただ、楽器の買い換えは最終手段とは言える。弾きやすさは楽器の善し悪しより調整の善し悪しであるし、音量や音色も調整次第でかなり変えることができる。弓も毛や毛替えの技術で大きく変わる。どうしてもという必然性や、熱病のような勢いで欲しいと思うのでなければ(これ結構大事。熱くなってしまう気持ちは案外正しい)、ご自分の楽器の整備を先にするべきと思う。

ところで、先日売却したエレキベースがそのお店のサイトに出た。「激鳴りの一本」と書かれていて複雑な気持ちになった。手持ちの別の楽器(1962年と1964年の古いフェンダーの楽器)に比べてスケールの大きさや音への感動が少ないと自分は思ったから。音についての観点が違うのかもしれないし、自分には扱えなかった楽器なのだろう。わたしだって分かっていない。

 



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