ヴァイオリンがわかる!

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ヴィブラートの加減(難しいな)

水曜日・木曜日は東京にてレッスン。今回は両日とも9コマで18コマ!わたし大変頑張りました。お越し頂いた皆様有難うございました。

ある程度の期間お越し頂いている方はボーイングが大体大丈夫になり、概ね良い音で弾けるようになってくる。そうなると、ヴィブラートを改善するフェーズに入ることになる。ヴィブラートも音程の上下がサインカーブのような滑らかで均質なストレスの無い動きが好ましいと考えており、そういう動きができるようにと力加減を調整することになる。

均質な動きができるためには、なるべく単純な動きが好ましいと考えている。手を前後するだけの動きということ。しばしば腕のヴィブラートの場合に手首が負けて複雑な動きになってしまっているケースがあり、こういう場合はきれいなヴィブラートはかからない。また、滑らかな動きをするためには、動きを邪魔する要素がなるべく少ない方が好ましいと考えている。ガッチリ固まってしまっていると滑らかな動きはできにくくなる。

そのさじ加減がヴィブラートはかなり難しい。補助器具を使わせる方法も考えられるが、大人に対して余計な器具や印はうちでは使用しないやり方を採っている。それにパガニーニのカプリース6番のような頻繁に指を動かす動きをするとヴィブラートがスムーズにできる場合もあり、何が効いているのかわかりにくい面がある。

でも、お越し頂いている方全員に対して良い音でのヴィブラートがかけられるようにしたいもの。なかなか難しいなと毎回思いながら、ああでもないこうでもないとお話させて頂いている。


オールド弓

先日購入した弓の話。「トルテ・スクール、ルイ・トルテだろうか」ということで購入したもの。スクールものということもありそれほど高額ではない。ミラン&ラファンの弓の本に似たものが無かったが、あれこれ資料を見てみたら、大阪音大のサントリーコレクションの中に、非常によく似たルイ・トルテが見つかったので、とりあえず自分の中で納得した。

ルイ・トルテは有名なフランソワ・ザビエル・トルテのお父さんにあたる人とされ、1700年代後半の人のようだが、あまりよく分かっていない様子。スクールものということで製作者に確証は持てないが、相当古い弓であることと、手持ちのパジョーなどよりは格上のものであることは確か。普通の弓より長めかつ、54gと非常に軽量。極めて軽量と言うことで普通は嫌がられるスペックかもしれない。

そんなに弓を次から次へと買ってと言われるだろうと思う。オールド弓の何が良いのと言われるだろうとも思う。音色が違う、音楽性が違うと言っても、分かるひとには分かるが分からないひとにはピンと来ないだろう。でも、ヴァイオリン本体より弓は大事なものとすらわたしは思っている。

オールド弓の音色は格別なものがあり、スタイルは同じでもレプリカやコピーとは全然違う世界。特にアンダースライドの無い時代のものは、特有の柔らかさと硬さの同居した音がする。ヴァイオリン本体によらずその音がするので、それは弓の音なのだろうと思う。ただ、特有の弾き方を要するので、うまく扱えない人には価値の無いものだろう。

今回のような弓に出会うことは極めてレア。相当数の弓を機会ある毎に触っているが、今回の弓のクラスの音がするものは前回が7年ほど前で、買えるものであれば機会あるときに入手しておきたいと考えている。

この「トルテ」。現在松脂の調整に苦労しているが、うまくできたらお越し頂いている方でよく弾ける方には試して頂くこともあるだろうと思う。何かを感じ取って頂ければいいし、何も感じられなければそれまで。弓で音が大きく変わることを知って欲しいし、楽器の値段の3割と言った俗説に意味が無いことも知って欲しい。

松脂の調整の中で松脂を少し温めようと軽く電気ストーブに当てたら、
たちまち割れてしまったギヨームの松脂

 



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