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月曜日は愛知レッスン2日目。今回は2日とも多くの方にお越し頂き有難うございました。
とある方にお話させて頂いたこと。ヴァイオリンというのは、ぺらぺらの板で出来ていて、特に表板はボール紙を曲げる程度に柔らかいものであるということ。
比較的新しいヴァイオリンの場合、横板に強めのライトを当てると光が透けて見える。板が光に透けて赤っぽく見えることが多いが、オールドの場合はあまり透けないことが多いと言える。でも、オールドでも強い光では透けて見えることはストラドなどで確認してある。楽器によっては裏板も透けて見える。
横板外側からLEDライトを照らしています。内側に光が透けています。
そんな薄い板で出来ているものなのに、300年400年と使うことができるのは驚異的に感じる。強度的な特異点がほとんど無いと言うこと。現在まで残っている骨董は間違いなく丈夫とされるが、ヴァイオリンでも同じ事が言える。
で、薄く柔らかいものを響かせているつもりでと、お話させて頂いたら、それだけで良い音が出た。
ヴァイオリンを良い音で弾くためには、ヴァイオリンという楽器を知って欲しいと感じる。製作者名をオタクのように覚えることではなく、その薄さ、軽さを機会あるときに体験して頂きたいと思っている。バロックヴァイオリンやバロック弓、製作途中か修理中の楽器が欲しいところ。