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月曜日は夕方に川口リリアのスタジオ2で演奏会(?)をした。レッスンにお越し頂いている方のご要望で、おひとりだけに向けたコンサート(実際にはうちの嫁さんにも聴いてもらったのでおふたり)。
通常人前で弾く場合と同じく、3ヶ月時間を頂いて準備をした。当日午前中もリハーサル、本番の一時間前からちゃんとホールリハも。
曲はその方のリクエストで、バッハの無伴奏パルティータ2のアルマンド、無伴奏ソナタ1のアダージョとフーガ。ヴィタリのシャコンヌ、クライスラーのプレリュードとアレグロ。
結果としては、緊張してなかなかうまく弾けないものだなあといつもながら思う。長い吊り橋をゆらゆら揺れながらなんとか渡り切るような感覚。とりあえずどうにか最後まで行き着いた感じ。
とはいえ、不特定多数に向けた演奏会ではなく、ごく少人数でおしゃべり(というより完全に雑談)をしながら、というのは面白く感じたし、こういうのが自分にとってやりたいタイプの演奏会。聴く側も弾く側も近い関係で、ご希望に沿った形でできるのは本来のコンサートのあり方かも。
結婚式が典型的だけれど、形式が優先されてお客の都合がないがしろにされているコンサートが少なくないように思える。マスプロダクションが良い場合もあるけれど、マスの音楽ビジネスは終焉を迎えつつあるように思える。
ひとりだけコンサート、わたしにはとても面白く感じました。機会を与えてくださって有難うございました。
それにしても、昨年購入した新作楽器は驚異的に音量が出るのがよくわかった。嫁さんいわく部屋中が音だらけになるくらい響き渡っていたとのこと。本当にこれはソリスト向けの楽器だなあと。