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月曜日は愛知レッスン2日目。今回も多くの方にお越し下さり感謝です。7コマではあったのだけれども、隙間の時間にもレッスン以外の仕事をしておりました(^^;。結局自分の練習はできず。
レッスンの中でヴァイオリンの弾き込みの効果についてとある方にお話しさせて頂いた。
ヴァイオリンを弾く込むと鳴るようになるというのは、半分正しくて半分間違っているように思える。
製作されてからすぐは弾いて振動を与えると接着が緩むのか楽器がなじんで行くように感じる。新作くささが抜けていく感覚で5年程度までの間は変化が大きく、そこから先は非常にゆっくりの変化に思える。
ただ、時間を経るに従って劇的に良くなるかというと、そういうものでもないみたい。少しずつ、ゆっくりの変化が生じるけれど、急にある時良くなるということはなく、あるとき急に良くなったと思うときは経年変化ではなく温度や湿度などの物理的変化によるものと思う。
もともと良く鳴る楽器の場合はちょっとした変化も音に現れるため、日々音が変化するように感じることはあると思う。けれども、楽器店でしばしば言われる「弾き込めば鳴る」というのは、その楽器は「鳴らん楽器」と言っていると思うようにしている。
よくある投資話と同じで、楽器も現在良いかどうかが問題で、将来を期待させるような言葉には注意が必要と思っている。