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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。引き続き暑いです!と〜〜〜〜っても暑い中お越し下さった皆様本当に有難うございました。
愛知の実家の玄関にて。
理屈で頭のなかで歌ってととある方にお話させて頂いた。速いパッセージを弾く際に、頭の中で「ファミレドシレシラソシソファミファレド」などと音名をつぶやきながら弾いて頂いたらうまく弾けるようになった。
ヴァイオリンに限らず、指の運動ではなく、頭の中でどれだけ明瞭に音を出しておくかというところなんだなあと思う。
指の訓練には膨大に時間がかかるけれども、頭の訓練は比較的短時間にできる。ソフトウェアのアップデートは簡単なようなものか(ちょっと違う気もするけれど)。
頭の中で良い音を出せば良い音になるし、良い音程を鳴らせば良い音程になる。面白いものです。
基礎技術について。基礎を大事にとよく言われるけれども、ヴァイオリンの演奏について何が基礎なのかというのは難しいところ。少なくとも「音階やセブシックを弾けば基礎になる」というような単純なことではないと思っている。
わたし自身が考える基礎的な能力。
・楽譜通りに弾く能力(音程、リズムが主)
・楽器を充分に響かせる能力(良い音で弾く能力と言っても良い)
と考えている。従って、曲を弾くことも基礎練習となり得るし、音階でやったことは曲でもやらなければならないと考えている。うちの場合、よほど上達しない限り表現についてお話しすることはほとんど無く、曲も基礎的な能力の向上を目的にやっている場合が多い。
実際、音階とスピッカート、ヴィブラートの練習でレッスン時間の8割を使うことも多いため、曲は完全に練習曲と考えるケースが多い。技術を曲で使いこなせることも基礎能力。音階が基礎、曲は応用と単純な区分けとはわたしには思えないけれども。