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水曜日は教える方のレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。
言わなくてもいいことを言ってしまったり、うまくかみ合わない感じがあったり、わたしとしては不本意なレッスンになってしまった。申し訳なかったです。
この日は小さい子のレッスンを行った。場合によっては子供へのレッスンをお引き受けすることもあり、ごく珍しいケース。予想よりずっとよく弾ける子で良い先生に習われていると思う。
子供に教えるのはわたしにとっては難しい。普段力加減を「頑張らないように」「やる気なく」とお話しすることが多いのだけれども、子供にそれを言っていいものなのか、と考えてしまう。「頑張る」ことが大事なことも人生の中で多くあるし、子供のうちから斜に構えたような態度を教えるべきではないと思っている。
また、楽器を鳴らすには振動板や弓の振動を止めないようにと説明することが多いが、子供にこれが分かるだろうか。音が振動でできていることなど簡単な物理がわかっていないと、このことは理解できないはず。
「ああしなさい」、「こうしなさい」と言うのは簡単だけれども、これはうちのやり方ではない。理由を説明して、その上でこのようにやってみてはというやり方を取っている。大人に対してはその方が良いと思うし、ご自分での練習の際に手戻りが少なくなると思う。
極力ゆるく持つこと、怒鳴るのではなく、でも、みんなに聞こえるように、というお話を中心にさせて頂いた。
この日に備えてどんなことをお話ししようかといろいろシミュレーションをしていたが、私の方も大変に緊張したレッスンでした(手が冷たくなっていたし)。お役に立っていればと願うばかり。