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水曜日は教える方のレッスン。怪我や体調を崩されてお休みの方がおられ、6コマと余裕のあるレッスンとなった。お越し下さった皆さま有難うございました。
今回はご要望がありヴィオラのレッスンも行う。弓の動かし方や楽器の高さについてうるさく指摘する。ヴィオラはヴァイオリン以上にボーイングや姿勢で音が変化するように思われるし、実際に大きく変化した。
弓の持ち方は音色に直結するし、楽器の持ち方(特に高さ)も音色に大きく影響が出る。
また、「独り言」ではなく「演説」でというお話を今日もさせて頂いた。3000人のホールで隅々まで響く音がCDの音になっていると言え、その意識で弾くと音色が好ましい方向に変わる。
音色の話は何をやっても変わるから面白い。でも、物理的に楽器の胴体をよく振動させて、振動を止めないようにと考えることが最も効率の良い音の出し方と思うし、それで良い音になるように思える。
小手先の小工夫ではなく、楽器の振動のさせ方が全てと言える。
今回も初めてお越しの方がおられたが、特に初回のレッスンは速いペースで進めることが多い。ペースの速さと課題の量に困惑することも多いのではないかと思う。
初回は直すところが非常に多く、それも持ち方であったり、基本的な弓の動かし方であったりと非常に基礎的な要素なので、すぐに直して頂かないと話が始まらない。
一般的にヴァイオリンは長年習うもの、ということになっているけれども、短期間に集中的に学んで頂いた方が効率的に学習ができると考えている(少なくとも大人に対しては)。うちでは他所で10年かかることを5年でやろうとしているのでペースは速いし課題は多い。なおかつ、レッスン内容の大半は基礎練習と練習曲となる。
のんびり曲をひとつずつ仕上げていってと悠長なことをやっていてはお越しになる方の人生を無駄にすると思っているし、悠長なやり方を取ることはない。
あまりに速いペースについていけないと思われたかもしれないけれども、直すべきところを直してしまえば、比較的楽になるので最初は多くの課題をこなして頂きたいと思う。せっかちとは分かっているけれども、習得の時間を短縮するためにお越し頂いている思っているから。