ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

展示会:ヴェネツィアン・スクール

金曜日は展示会を見に吉祥寺へ。うちにお越し下さっている生徒さんのおひとりと嫁さんとであれこれ見て回る。

ヴェニス派(ヴェネツィアン・スクール)とされている楽器が興味深かった。製作者の特定はできないものの、イタリアのヴェニスで作られたものであろうという楽器。「〜派」とされるのは絵画の世界などでもよくあること。

わたし自身は自分が使う楽器としては、製作者がわかっている楽器よりもこういう楽器をいつも興味深く見て探している。それは良い音で安い楽器であることが多いから。

今回出ていたのは多分1700年代の楽器と思うが、素晴らしく良い音がしていた。300万円。とても安い。新作イタリーなどと比べればその安さがわかる。こういう言い方は良くないと思うが、音だけで言えばわたしの評価は1000万円〜。

音大生や若い演奏家はこういう楽器を使えばいいのになと思う。製作者不明というのが不安要素と思うのだけれども、真贋や資産価値よりも、良い音の楽器でキャリアを作っていくことの方が大切ではないか(プロならそれが直接収入につながる)。

良い音が欲しいのか、それとも製作者や来歴という文字情報が欲しいのか。いろんな考えがあって良いと思うが、わたしは「良い音」にお金を出したい。

 


 

レッスン(教える方)

土曜日は埼玉にて、日曜日は愛知にてレッスン。特に埼玉のレッスンはゴールデンウィークなどでレッスン日が少ないこともあり、土曜日は9コマ、日曜日は7コマと大変多くの方にお越し下さった。雨の降る中、本当に有難うございました。

今回も音の改善を多く行う。ヴィブラートの感覚をつかむためにはというお話であったり、モーツァルトは軽くというお話であったり、弓が震える原因と対策についてであったり、楽器の持ち方と音についてであったり。

月に100回ほどレッスンを行っているが、いつも注意していることとして、「わたしの好みは入れない」というのがある。わたしの好きな音や表現ではなく、楽器そのものの持ち味が最も生きる音、音楽そのものが最も生きる弾き方。

良い音は「味付けしました!」という音ではない。良い音楽も「表現しました!」というものでもない。味をつくるのではなく、素材の良さを出す方が望ましい方向性とわたしは思う。

つまりは我のない音。無欲の音。でも自我をなくすの難しいな。そこがヴァイオリンは難しいのかも知れない。



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