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木曜日は教える方のレッスン。いつもお越し下さっている方だけれども、普段わたしの楽器をお使いいただいていたが、今回ご自分の楽器をお持ちになった。弓が金べっ甲のものだった。
金べっ甲の弓とは、フロッグ(毛箱)がべっ甲でできていて、金具は金でできているもの。製作者が特別な思いを持ってつくる弓にしばしば見られる。従って、スティック自体も特に良い材料でつくられている場合が多い。
金べっ甲の弓は見た目の豪華さだけではなく独特の音がある。高音が華やかなような、少し柔らかな感じがするような音。高音まで伸びるオーディオ機器が、むしろまろやかな音になるような感じだろうか。
できるだけ弓の持っている振動を止めないように、弓を握りすぎないようにといったお話で、金べっ甲弓の音が出てくるようになった。
某超有名ヴァイオリニストの使っていた金べっ甲のトルテの音を思い出した。その演奏家が残した録音そのものの音がした。うーん、やはり金べっ甲弓の音は良い音だ(^^)。
イギリスのジョークやアメリカンジョークがいまひとつピンとこないものがある。音楽の世界で有名なものとしては、ヴィオラジョーク。
http://vio.la.coocan.jp/jokes/violajoke.html
面白いものもあるけれども、よくわからないものもある。
で、クラシックの音楽自体についても、一般的に「クラシックはよく分からない」「高尚で」などと言われるし、わたし自身にとっても正直言ってあまり面白くないものもある。
もしかして、西洋人と日本人の笑いのツボが違うように、音楽のツボも違うのではないかと。面白くないものを無理に聴いたり、理解しようとするのはあまり意味の無い行為ではないかとも。
ヴァイオリンやヴァイオリンの音楽は西洋のものだなあと思うことがしばしばある。当たり前のことだけれども、それに気がついて理解できたような気がすることも多い。日本人の文脈ではヴァイオリンの音は出せないと思う今日この頃。